Let the music be your master

2020年9月10日


 学生時代、ソミヤ君にすすめられたのが、SuedeDavid Bowieだった。なぜか、むかしからイギリスのロックやポップを手当たり次第に聴いていたのだが、ソミヤ君がすすめてくれるCDを系統立てて聴いているうちに、自分はこの分野がつくづく好きなのだと気づかされた。

  以来、oasisBlurをはじめとしたBritish Pop Musicを愛聴している。ただ、私にはそれほど深い探求心はなく、どこまでも掘り下げていくとか、最新のものをチェックするとかいうことはせず、気に入ったアルバムを何度も繰り返し聴くことぐらいしかしていない。私の音楽の趣味の範囲はかなり限定されているようだ。The Stone Rosesのファーストは飽きもせず、いまでも車の中でずっと聴いているし、時々Bowie Black Tie White Noiseを無性に聴きたくなって取り出すことがある。

 音楽のいいところは、当時それを聴いていた環境を、目の前にありありと思い起こさせるということだろうか。そのときの空気の湿り具合、雨が降ったときのアスファルトのにおい、窓の外に見える空の明るさなどがよみがえってくる。そして当時、私と深く関わった人たちのことも。

 もっとも、RadioheadSuedeの音楽が明るい彩りに満ちた過去を喚起するというわけではないけれども……。


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