最近、ソフトバンクがトランプ大統領の「大統領図書館」に5000万ドル(約80億円)を寄付したという記事を読んだ。
水俣市に水俣病センター「相思社」がある。資料を保管している資料室の経年劣化が激しく、建て替えの必要があり、1億5千万円かかるという会報の記事を読んだばかりである。資金を集めているところだが、難航しそうだ。
だいぶ前に「相思社」を訪れたことがある。水俣市内を案内していただいたり、貴重な資料を見せていただいたりした。センター職員のたゆまない活動のために、水俣病は決して過去のものではなく、今も社会問題として可視化されている。
ソフトバンクが寄付額の80分の1でも資料館建て替えのために出してくれたら資金不足は一気に解決するのだが、もちろんそんな考えは毛頭ないだろう。それ以前に「相思社」の名前すら知らないかもしれない。
80億円と1億円、この圧倒的な非対称にめまいがする思いである。