ことばの形 ー崎浜慎 ブログ
2024年5月27日
memo
というのもわれわれが愛や嫉妬と思っているものは、連続して分割できない同じひとつの情念ではないからである。それは無数の継起する愛や、無数の相異なる嫉妬から成り立っており、そのひとつひとつは束の間のものでありながら、絶えまなく無数にあらわれるがゆえに連続しているという印象を与え、単一のものと錯覚されるのだ。
(プルースト『失われた時を求めて』スワン家のほうへ スワンの恋 吉川一義訳)
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